ProxmoxにHome Assistant OSを導入する時にハマったポイントと解決法まとめ【2025年版】

Proxmox上にHome Assistant OSを構築しようとした際、手順通りで解決できないトラブルに遭遇しました。 本記事は、私が実際にハマったポイントとその解決方法をまとめた備忘録です。同じことで困る方が1人でも減りますように。

※本記事の方法はHome Assistant公式が公開している手順ではなく、Proxmoxユーザー向けにコミュニティで広く利用されている非公式スクリプトを用いたものです。
利用は自己責任でお願いしますが、私自身この方法で動作を確認しています。

ハマったポイントと解決法

■ 環境

• Proxmox VE バージョン: 8.3.5
• ホスト接続: 有線LAN
• Home Assistant OS: 15.0
• 構築環境: Proxmox上の仮想マシン

■ ステップ1：Proxmox初期設定での落とし穴

「This version of Proxmox Virtual Environment is not supported」と表示された場合

Proxmox VEの初期セットアップ時、公式や古い記事にある以下のコマンド：

bash -c "$(wget -qLO - https://github.com/tteck/Proxmox/raw/main/misc/post-pve-install.sh)"

を実行すると、バージョンが正しいにもかかわらずエラーが発生する場合があります。

これは、開発元が community-scripts リポジトリに移行したためです。

【解決法】

最新のスクリプトを使いましょう

bash -c "$(wget -qLO - https://github.com/community-scripts/ProxmoxVE/raw/main/misc/post-pve-install.sh)"

■ ステップ2：Home Assistant OS のVM作成時の注意

・古いVM作成スクリプトではエラーが出る

VM作成も、同様に tteck リポジトリは古くなっています。

【正しいコマンド】

bash -c "$(wget -qLO - https://github.com/community-scripts/ProxmoxVE/raw/main/vm/haos-vm.sh)"

---

【Proxmox・Home Assistant よく使う便利コマンド集】

◼️ Proxmox側（ホストOS用）

コマンド	説明
ip a	ホストOSのIPアドレスやネットワークインターフェース状況を確認する
ls /dev/dvb	TVチューナーデバイス認識確認
pveversion	Proxmoxのバージョン確認
qm list	作成済み仮想マシンの一覧を表示
qm stop <vmid>	仮想マシンの強制停止（VMID指定）
qm start <vmid>	仮想マシンの起動
qm destroy <vmid>	仮想マシン削除
df -h	ディスク容量使用状況確認
lsblk	ストレージやディスク情報確認
apt update && apt dist-upgrade -y	ProxmoxホストOSのアップデート
systemctl restart pvedaemon	Proxmoxのデーモン再起動

◼️ Home Assistant OS (VM 内でのCLI)

コマンド	説明
ha core info	Home Assistantコアの状態確認
ha core restart	Home Assistantコアのみ再起動
ha supervisor info	Supervisor情報確認
ha supervisor reload	Supervisor再読み込み
ha host reboot	Home Assistantホスト（VM）の再起動
ha network info	ネットワーク設定と現在の状態を確認
ha network reload	ネットワーク設定を再読み込み
login	ホストシェルに切り替えてLinuxコマンドを打てるようにする
exit	ホストシェルからHome Assistant CLIに戻る